2/3(金)の15:30にアドバンテッジリスクマネジメントの第3四半期決算短信がでました。
昨年22年度は、この時期に下方修正が入りました。
さて23年度はどんな展開になっているのか?
利益はでているのか?
何かサプライズはなかったのか?など
チェックしていきたいと思います。
今回は決算短信の1ページ目だけでなく、財務諸表の部分も見ていきます。
2023年3月期の第3四半期決算短信のポイント
決算短信を見る上で大切なポイントは、やはり売上高、営業利益、経常利益、純利益です。
結局ここがいい数字を叩きだすかが全てと思います。
こんな格言もありますね。
短期的には人気に大きく左右され、業績とはかけ離れた動きをすることもある。
相場の格言より
しかし、長期的には企業の業績に集約していくこと。
人気は熱しやすく冷めやすいので、これからその企業がどのような業績になっていくかを考えることが銘柄を選ぶ際に重要である。
第3四半期なので2022年4月1日~2022年12月31日までの累計の成績がでています。
売上高:4,549(昨年比10.5%増加)
営業利益:196(昨年比46.4%増加)
経常利益:181(昨年比36.8%増加)
純利益:96(昨年比5.7%増加)
個人的にはサプライズはなしです。
この決算が原因で大きな株価の動きはないのではないかとも考えています。
(答えは2月6日の株価で確認)
昨年比で増加はありましたが、私の予想を大きく上回る数字ではありませんでした。
少し心配なポイントは、下記の業績予想を上回るのは難しそうなところです。
本当に下方修正しなくて大丈夫なのか!?
心配なので、勝手に予想してみることにした。
下方修正の条件はこちらで確認できます。
23年度3月期の業績予想をしてみた(黄色の部分)
では勝手に23年度3月期の決算を予想してみた。
売上や利益の水準が22年度に近いので参考にし、それぞれをエクセルにまとめてみました。
ここ数年3Qと4Qの割合についての傾向ですが・・・
・売上高、営業利益、経常利益は、3Qより4Qが大
・純利益は、3Qより4Qが小
それぞれの増加率から今年の数字に当てはめて、計算してみると
4Qは、売上高1,842 営業利益268 経常利益262 純利益104 1株益6.25 となります。
そうなると通期の成績予想は以下となりそうです。
- 売上高6,391(会社予想6,640)
- 営業利益464(会社予想600)
- 経常利益443(会社予想600)
- 純利益200 (会社予想400)
- 1株益12.04 (会社予想24.00)
となり会社予想には全く届きません。
この数値が実際より近いものになってしまったら純利益が下方修正の可能性が出てきます。
しばらくニュースが出ないかチェックが必要そうです。
もし数値を大きく超えるような結果が出てきたら、一気に株価も上がるでしょうね。
これらの数字はどのようにできているのか詳細がのっているのが財務諸表です。
続いて財務諸表を読んでいきたいと思います。
決算短信に載っている財務諸表を読む
決算短信には、貸借貸借表と損益計算書と包括利益計算書の3種類が載っています。
貸借対照表を読む
貸借対照表は、バランスシートとも呼ばれています。
会社の調達したお金(負債の部・純資産の部)の使い道(資産の部)を表したものです。
ある一時点における会社の財務状況を知ることができ、会社の安定性の参考にもなります。
資産の部
大きくわけると「流動資産」と「固定資産」の2つあります。
流動資産:現金や1年以内に現金化できるもの
現金・預金、受取手形、売掛金、有価証券、棚卸資産、貸付金など
固定資産:流動資産以外の資産。1年以上かけて利用して現金などを生み出すもの
土地、建物、機械、営業権、特許権、ソフトウェアなど
負債の部
大きくわけると「流動負債」と「固定負債」の2つあります。
流動負債:1年以内に支払いをしないといけないもの
支払手形、買掛金、未払金、短期借入金など
固定負債:1年以上先に支払いをするもの
社債、長期借入金、退職金給付引当金など
純資産の部
基本的には資本金、資本剰余金、利益剰余金が多くの割合をしめます。
損益計算書を読む
まずは、「売上総利益」「販売費及び一般管理費」「営業利益」「営業外収益」「営業外費用」「経常利益」あたりの関係性を押さえておくといいですね。どのあたりにお金がかかっていて利益を少なくしているのかもわかります。
【計算式】
- 売上総利益 = 売上高 ー 売上原価
- 営業利益 = 売上総利益 ー 販売費及び一般管理費
- 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 ー 営業外費用
「販売費及び一般管理費」が3,048,500千円と売上総利益(3,245,072千円)に対して見ると、かなりかかっているというのがわかりますね。
ここの経費部分を減らせることができるともっと成績が良くなりそうですね!
包括利益計算書
包括利益計算書とは、企業会計において、資本取引以外による純資産の変動(包括利益)を報告する、財務諸表の一部である。
まとめ
- 第3四半期決算短信は、サプライズはなし
- 4Qの成績では、純利益の部分で下方修正があるかも!?
- 4Qの成績が利益が超回復すれば株価もさらに回復も!?
- 財務諸表は、3種類
- 財務諸表は、まずは大枠の言葉の意味とそれぞれの関係を押さえておく
コメント
素晴らしい、今日の株価も予想通りだったのでは?
いや〜予想とはぜんぜん違うんですね。前もって決めたルールに従っているだけです