思考の整理学

- 著者:外山 滋比古
- 出版社:筑摩書房
- 出版日:1986/04/24
- ISBN:9784480020475
書評
アイディアは「ひらめき」より、寝かせて醗酵させるもの。メモをため、捨て、混ぜ、言葉にして飛ばす――外山流の思考の離陸法が短章で明快。三上三中、つんどく法、カード・ノートなど、すぐ試せる習慣が詰まった定番。
【どんな本?】
発想が飛ばないのは才能不足ではなく、思考の「扱い方」を知らないから——そう言って、アイディアを生むための環境づくりと手順を、軽快な比喩で示す学術エッセイ。章が短く、どこから読んでも“脳の動かし方”が具体に落ちます。
【刺さるポイント】
本書が効くのは、「考える」を作業化してくれるところ。メモは即答ではなく素材、整理は並べ替えではなく“メタ化”、そして創造は混在と越境から生まれる、という見取り図が手に入る。思考が詰まったときに、努力で押し切らず、寝かせる・捨てる・触媒を入れる、という発想に切り替えられます。
【使いどころ】
読後に一番効くのは、①メモを日々集める(カード・ノート)②週1で捨てる/残すを決める③“題名”を付けて文章にする、の3ステップ。情報過多の時代ほど、「入れる」より「捨てる」設計が武器になる一冊です。
