マンガでやさしくわかるU理論
- 著者:中土井僚/松尾陽子(作画)
- 出版社:日本能率協会マネジメントセンター
- 出版日:2015/09/26
- ISBN:9784820719342
書評
MIT発のイノベーション理論「U理論」を、物語マンガで“概要→実践の勘所”までつかめる入門書。ロジカル問題解決の限界から始まり、観察・共感・プレゼンシングへと意識を深める流れが腹落ちする。会議の停滞や新規事業に、問いの立て方を変えるヒントが得られる。
【どんな本?】
MITのオットー・シャーマーが提唱した「U理論」を、会社再建のストーリーに乗せて学べるマンガ入門。従来のロジカルな問題解決が効かない場面から始まり、現実を“見て”、深く“感じ取り”、未来を“出現させる”プロセスを追体験できる。
【刺さるポイント】
U理論は概念が抽象的で、原書や解説書だと最初でつまずきがち。本書は登場人物の葛藤や会議の空気を描きながら、ダウンローディング→シーイング→センシング→プレゼンシングという流れを段階的に示すので、「いま自分はどこで止まっているか」が見える。対症療法ではなく本質に触れるための“観察と内省”を、手触りのある行動に落とし込める。
【使いどころ】
新規事業、組織変革、部門間の対立など「正解が見えない仕事」に効く。まずは現場の事実収集と“聴く”姿勢を整え、次に小さな実験で形にする——というミーティング設計のヒントとして読むと実務に直結する。
【気をつけたい点】
マンガで全体像をつかむ本なので、ツールやワークを本格運用するなら別の解説書で補強したい。とはいえ入口としては、最短でU理論の輪郭を掴ませてくれる。
