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大学4年間の統計学が10時間でざっと学べる

  • 著者:倉田博史
  • 出版社:KADOKAWA
  • 出版日:2017-07
  • ISBN:9784046020000

書評

文系でも統計が“道具”として使えるように、記述統計→確率→推定→検定→回帰分析までを10時間相当で俯瞰。図表の読み方から入り、データで判断する流れがつかめる。ニュース・仕事・投資で数字に振り回されない土台づくりに最適な入門書。最初の一冊に。

『大学4年間の統計学が10時間でざっと学べる』は、データ社会を生きる必須教養としての統計を、文系でも迷子にならない順番で並べ直した入門書。記述統計から回帰分析、さらにARCHモデルまで扱い、わかりやすさで東大生に評判の授業を1冊に凝縮した、という立ち位置が明快だ。
構成は、図表でデータを整理するところ(記述統計)から始まり、母集団と標本、確率、推定・検定へと“データに基づいて判断する”流れを一気に通す。統計が「計算」より「モデルで現象を描き、判断する道具」だと腑に落ちるのが強み。
読み方のコツは、式を追うより先に「何を知りたいのか」「どんなデータが必要か」「結果をどう解釈するか」をメモしながら進むこと。章末で、自分の仕事の数字(売上・問い合わせ・作業時間など)を1つ選び、平均・分散→相関→回帰の順で“説明”してみると理解が定着する。ニュースのグラフ、業務のKPI、投資の検証など、身の回りの数字に振り回されなくなる入口としておすすめ。