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マンガ 三国志Ⅱ 赤壁の戦いと三国の攻防

マンガ 三国志Ⅱ 赤壁の戦いと三国の攻防

  • 著者:吉川英治(原作)/石森プロ(画)/竹川弘太郎(シナリオ)
  • 出版社:飛鳥新社
  • 出版日:2020/12/01
  • ISBN:9784864107990

書評

赤壁の戦いから孔明の北伐までを一気に追える、吉川英治『三国志』コミック第2巻。戦略と同盟、裏切り、補給、士気――勝敗を分ける“意思決定”が物語で腑に落ちる。欄外注釈で史実・原作の差も補完でき、長編の核心(なぜ天下三分になるのか)が短時間で掴める。

【どんな本?】
吉川英治の『三国志』を石森プロがコミック化したシリーズ第2巻。赤壁の戦いを軸に、荊州争奪、関羽・張飛・劉備の運命、孔明の南征から北伐へ――「天下三分」以後の大局が一冊で流れていく。長編原作で挫折しがちな中盤以降を、名場面の連続で迷子にさせない構成。

【刺さるポイント】
知略は“奇策”ではなく、同盟設計・情報戦・補給線・人材配置の総合技術だと分かるところ。周瑜との駆け引き、蜀の拠点づくり、関羽の孤高が生む歪みなど、勝つための合理と、義や感情が招く破綻が同時に描かれる。孔明のグランドデザインが、戦術の積み重ねではなく「国家を作る設計図」として立ち上がるのも見どころ。

【使い方】
各章で「目的」「制約」「打ち手」「代償」を1行でメモすると、戦略思考の練習になる。欄外注釈で原作・史実の補足も追えるので、気になった事件だけ原典に戻る導線も作りやすい。

【こんな人に】
三国志の山場を最短で味わいたい人、歴史を“意思決定の教材”として読みたい人に。チーム運営・交渉・同盟のリアルを物語で学びたいビジネス読書派にも刺さる。