マンガ 三国志Ⅱ 赤壁の戦いと三国の攻防
- 著者:吉川英治(原作)/石森プロ(画)/竹川弘太郎(シナリオ)
- 出版社:飛鳥新社
- 出版日:2020-12
- ISBN:9784864107990
書評
赤壁の戦いから“天下三分”へ。諸葛孔明の策、関羽・張飛・劉備の友情、曹操との攻防をマンガで一気に整理できる。欄外注釈で背景も補完され、60巻級の大河を2冊で掴める“最短入門”。読み終えると勢力図が頭に入り、戦略と人心の動きが実務にも効く完結巻。
シリーズ第2巻は、赤壁の戦いを軸に、荊州争奪、劉備の蜀入り、関羽・張飛の運命、そして諸葛孔明の北伐へと、三国志の“大きな流れ”を物語でつないでいく。吉川英治版を土台にしているので人物の芯がぶれず、石森プロの画で勢力図と戦況が視覚化される。欄外注釈もあるため、策略名や地名の「?」が残りにくいのが嬉しい。さらに、勝ち負けの派手さより「人がついてくる理由」や、同盟が崩れる瞬間の心理が丁寧で、リーダーシップや交渉の教材としても読める。読み方のコツは、①各章で誰が何を得ようとしているか(目的)②何を捨て、何を守ったか(判断)③その判断を支えた資源(人材・情報・補給)を一行で書くこと。すると赤壁の勝利が単なる奇策ではなく、情報・同盟・補給・士気を整えた“勝てる形づくり”だったと腑に落ちる。全巻を読む時間がなくても、2冊で要点が掴めるので“まず知りたい”欲求に応える。
