マンガ 孫子の兵法 百戦不敗の十三篇
- 著者:ももなり高
- 出版社:飛鳥新社
- 出版日:2022-03-16
- ISBN:9784864108782
書評
孫子の要諦を、春秋戦国のドラマとしてマンガで追いながら13篇を解説。勝つ前に「負けない形」を作る、情報・地形・人心を読む、撤退を決める――ビジネスにもそのまま効く。歴史背景の解説もあり、難解な原典の入口として要点が腹落ちする一冊。手元に置きたい。
『マンガ 孫子の兵法 百戦不敗の十三篇』は、“戦略書”として読み継がれる『孫子』を、孫武の波乱の生涯と春秋戦国の権力闘争を軸にエンタメとして物語化し、13篇の要点を場面ごとに噛み砕く一冊。マンガで戦場の状況が見えるので、「勝つ前に負けない形を整える」「情報で相手を知る」「地形・補給・士気を読む」「勝てない戦は避け、撤退を決める」といった原理が、格言ではなく“手順”として入ってくる。さらに時代背景や『孫子』成立のポイントを専門家が解説するため、単なるビジネス流用で終わらず、言葉の重みが保たれているのも良い。A5判で約500ページと読みごたえはあるが、章ごとに区切って読めるので、会議前に「軍形」、交渉前に「謀攻」といった使い方もできる。読み終えたら、いまの仕事(案件)を一つ選び、目的/相手(競合・制約)/自分の資源/勝ち筋/やらないことを1枚に整理してみたい。孫子が、迷いを減らし意思決定を速くする“道具”に変わる。
