静岡のトリセツ
- 著者:昭文社企画編集室
- 出版社:昭文社
- 出版日:2021-03
- ISBN:9784398148124
書評
地図から静岡を“解体”して再発見する一冊。富士山と駿河湾の成り立ち、伊豆のジオ、浜名湖の正体、東海道の難所、大井川鐵道まで、地形→交通→産業の因果がスッと入る。読み終える頃には“次はここ行く”が自然に増える。旅の予習にも、地元の雑談ネタにも強い。
地図を読み解くことで、静岡の「なぜ?」を次々にほどく“県民トリビア×地理学”のような一冊。富士山が日本一になった理由、駿河湾の深さ、伊豆半島ジオパーク、浜名湖は湖なのか海なのか――自然の成り立ちがまず面白い。続く章では、東海道本線や御殿場線、私鉄が組む伊豆のルート、大井川鐵道井川線など、地形が交通網をどう決めたかが腑に落ちる。さらに、下田開港や登呂遺跡、駿府城、家康の眠る場所をめぐる説など歴史が立体化し、最後は浜松のものづくり(バイク・楽器)、富士山麓の湧水が育てた産業、サッカー王国しずおかまで話が広がる。図版や地図が多く、文章だけの郷土本より“視覚で理解”できるのが強み。各トピックが短く読み切りで、家族で「へえ」を共有しやすい。旅行前に気になるエリアだけ拾い読み→現地で答え合わせ、という使い方がいちばん楽しく、地元の人でも意外と知らない話が拾える。引っ越しや移住を考える人の「土地勘づくり」にも役立つはず。
