静岡「地理・地名・地図」の謎
- 著者:小和田 哲男
- 出版社:実業之日本社
- 出版日:2014-09-10
- ISBN:9784408455181
書評
「富士山の頂上は何県?」みたいな素朴な疑問から、静岡の歴史と土地勘がスッとつながる雑学新書。地名・地図・県境に隠れた由来やエピソードをテンポ良く紹介し、旅や地元トークのネタにもなる。気軽に読めて、静岡が一段おもしろく見えてくる一冊。
本書は、静岡県の「地理・地名・地図」に潜む“謎”を入口に、県の歴史や地域性をやさしく読み解いていく雑学新書です。堅い郷土史ではなく、「え、そうだったの?」という驚きから話が転がっていく構成なので、地図を見るのが好きな人はもちろん、歴史が苦手でも読み進めやすいのが魅力。 
扱うネタは、県境・地名の由来・地図に残る痕跡など、日常ではスルーしがちなポイントばかり。ところが一つひとつの小話が、戦国〜近世の支配や交通、産業、暮らしの知恵とつながり、結果的に「静岡の成り立ち」が立体的に見えてきます。地理の話が歴史の話へ自然に橋渡しされるので、読後に県内の見方が変わるタイプの本です。 
おすすめの読み方は、通読より“拾い読み”。気になった見出しから入って、面白かった地域は地図アプリで確認すると、理解が一気に深まります。旅行前の予習に使えば、景色がただの背景で終わらず「物語の舞台」になりますし、地元の人なら「説明できなかった地元の不思議」を言語化する助けにもなる。静岡をもっと好きになる、軽快で実用的な一冊です。
