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ずるい暗記術――偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法

  • 著者:佐藤 大和
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 出版日:
  • ISBN:9784478067505

書評

「理解してから問題」ではなく「答え→問題→参考書」の順にして、思い出す回数を増やす“記憶の仕組み化”を提案。ノート不要で独学向け。モチベ維持・習慣化まで扱い、忙しくても点を取りにいく勉強設計が学べる。

本書がやっているのは、勉強の努力量を増やす話ではなく、順番を入れ替えて“記憶が定着する工程”に寄せることです。一般的な「参考書→問題→答え合わせ」では、理解に時間がかかるうえ、肝心の“思い出す訓練”が不足しがち。そこで著者は「答えを見る→問題を見る→参考書を読む」という逆順を提示し、最初から完璧に理解しなくても、回数で脳に焼き付ける発想へ導きます。

さらに実用的なのが、塾や先生、ノートに頼らず、独学で回せるように「モチベーションアップ」「習慣化」「インプット」「アウトプット」を一冊で設計している点。暗記は才能より運用で差がつく、と割り切って、短時間×反復で忘却を上回る仕組みを作るので、資格試験・受験・昇進試験の“時間がない勢”に相性がいいです。

注意点は、内容理解が必要な科目でも「理解は不要」と誤読しないこと。狙いは理解を捨てるのではなく、点に直結する情報を先に固定し、後から理解が追いつく順序にすることです。読後は、まず手持ちの教材で「答え→問題→参考書」の1セットを小さく回し、朝夜の短い復習(思い出す作業)を習慣化できれば、効果が体感しやすいはずです。