蔵書検索

← 一覧に戻る

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

  • 著者:齋藤 嘉則(著)/グロービス(監修)
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 出版日:1997
  • ISBN:9784478490228

書評

問題解決を「2つの思考(ゼロベース/仮説)」「2つの技術(MECE/ロジックツリー)」「1つのプロセス(ソリューション・システム)」で型化。限られた情報でも結論を仮置きして動き、課題設定→仮説→検証をA3一枚に整理。会議や企画の詰まりがほどける。

「問題が解けない」より先に、「何が問題か」が曖昧なまま動いてしまう——その癖を正すのが本書。著者はコンサル現場の知見を、①ゼロベース思考(既成の枠を外す)②仮説思考(結論を仮置きして前に進む)という“思考”、③MECE(モレなくダブりなく)④ロジックツリーという“技術”、そして⑤ソリューション・システムという“プロセス”に整理して示す。思考法とツールを、課題設定→解決策の仮説→検証・評価へと一続きの流れで使えるのが強みだ。演習や事例が多く、会議で論点が散る、施策が「とりあえず」になる、といった現場の悩みに直結する。

読むうえで大事なのは、フレームワークを“正解探し”にせず、意思決定の速度と再現性を上げるための補助輪として使うこと。まずは手元の案件を一つ選び、主要課題と個別課題を切り分け、ロジックツリーで原因と打ち手を掘る。最後にA3一枚でまとめて上司やメンバーと擦り合わせれば、議論は感想戦から前進型に変わる。ロジカルシンキング入門の定番として、今でも十分通用する一冊。