マンガ 生涯投資家

- 著者:村上世彰/西アズナブル(漫画)
- 出版社:文藝春秋
- 出版日:2020/12/04
- ISBN:9784163912950
書評
「物言う株主」と呼ばれた村上世彰の半生と投資哲学を、マンガで一気に追体験できる一冊。事件・沈黙・復活の流れだけでなく、株の見方や“お金の循環”の感覚が物語に溶けて入る。投資入門としても読み物としてもテンポが良い。
【どんな本?】
“村上ファンド”で時代を騒がせた村上世彰の歩みを軸に、投資家としての思考法をマンガで可視化した作品。通産省を辞して投資の世界へ入り、企業の歪みと向き合い、逮捕と沈黙を経て個人投資家として戻ってくる――その起伏が、ドラマとしてまず面白い。
【刺さるポイント】
読みどころは「勝ち方のテクニック」より、相場・企業・お金をどう見るかの“姿勢”が伝わる点。株はギャンブルではなく、価値と制度と人間の綱引きであり、資本がどう動けば社会が回るのか、という視点が随所に出る。さらに、実名の登場人物や企業エピソードが物語を引き締め、投資の話が“現実の熱”を帯びる。
【活かし方】
読後は、自分が買う株(あるいはビジネス)を「価値/歪み/変化のきっかけ」で3行メモしてみると、本書の投資観が血肉になる。
