マンガ生涯投資家
- 著者:村上世彰, 西アズナブル
- 出版社:文藝春秋
- 出版日:2020-12
- ISBN:9784163912950
書評
“物言う株主”として一世を風靡した村上世彰の波瀾の半生と投資哲学を、西アズナブルが完全コミカライズ。逮捕から沈黙、復活までを物語で追いながら、株取引の仕組みや「なぜ投資するのか」まで腑に落ちる。ビジネス書が苦手でも読み切れる、最初の一冊です。
本書は、村上世彰の自伝的な投資ストーリーをベースに、激動の半生と「投資家として何を信じてきたか」をマンガで追体験できる一冊。敵対的TOBや委任状争奪戦を仕掛け“物言う株主”として注目を集めた時代から、ニッポン放送株をめぐる事件での逮捕、約10年の沈黙を経て個人投資家として復帰するまでが、テンポよく描かれる。
読みやすさだけで終わらないのが良いところで、物語と並行して「株取引とは何か」「企業価値をどう見るか」といった基本が、講義のように噛み砕かれて入る。数字や用語に圧倒されがちな初心者でも、出来事→疑問→解説の順で理解が積み上がる構造だ。
投資本にありがちな“必勝法”ではなく、現実の利害がぶつかる場で、どんな視点で企業や市場を見てきたのかが伝わるので、読み終えると「ニュースの読み方」が変わる。まずは通読で全体像、その後は気になった章を再読して、自分の投資ルールの言語化に使うと効く。
