99.9%は仮説――思いこみで判断しないための考え方

- 著者:竹内 薫
- 出版社:光文社(光文社新書)
- 出版日:2006/02/16
- ISBN:9784334033415
書評
「確実そうに見えること」ほど疑ってみる。飛行機はなぜ飛ぶのか、定説がどう覆るのか――科学史の小話で“常識=仮説”を体感させる思考の柔軟体操本。会議やSNSで断定が増えた人に、仮説→検証で考えるクセを戻してくれる。
【どんな本?】
科学の世界でさえ「定説」は更新され続ける——その当たり前を、身近な疑問と科学史のエピソードで腑に落とす“考え方の入門書”。タイトル通り、世の中は仮説だらけで、私たちは思い込み・前例・固定観念を「事実」扱いしがちだと気づかせる。
【刺さるポイント】
本書が効くのは、知識を増やすより先に「頭の中の前提」を見える化してくれる点。自分が無意識に置いている仮説(こうに違いない/普通はこうだ)を一段下げ、別の仮説に置き換える練習になる。科学の例は、議論・仕事・人間関係でも同型で、相手と噛み合わないときほど「前提が違う」可能性を思い出させてくれる。
【活かし方】
読みながら「自分の断定」を3つ拾い、①根拠は何?②反証例は?③別仮説なら?をメモするだけで、日常の判断が一気に“科学っぽく”なる。結論を急ぐ癖がある人ほど、効果が見えやすい一冊。
