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ヒルズな人たち――IT業界ビックリ紳士録

ヒルズな人たち――IT業界ビックリ紳士録

  • 著者:佐々木 俊尚
  • 出版社:小学館
  • 出版日:2005/04/11
  • ISBN:9784093875646

書評

2005年前後の「ヒルズ族」を10人の波乱で追うノンフィクション。堀江貴文・孫正義・三木谷浩史らの成り上がり、転落、金銭感覚、孤独まで描写。勝者の論理だけでなく、運・タイミング・人間関係が人生を揺らす瞬間が見える。読後、他人事と思えなくなる。

【どんな本?】
六本木ヒルズ周辺に象徴される、2000年代前半のIT長者たちを10人分のエピソードで追う人物ルポ。ニッポン放送株買い付けで渦中にいた堀江貴文を筆頭に、孫正義、三木谷浩史、藤田晋などの“急上昇”と“急降下”が並走する。

【刺さるポイント】
面白いのは成功譚ではなく、価値観のズレが生むドラマ。友達がいなかった時期、賭けにのめり込んだ過去、億単位が日常になる金銭感覚。派手さの裏にある焦りや孤独が、勝者の物語を急に現実に引き戻す。いまのSNS時代の「見せ方」と「実態」のギャップも連想させる。

【読後に残る問い】
スピードとリスクを取り続ける人は、どこでブレーキを踏むのか。運と実力の境目はどこにあるのか。熱狂に巻き込まれた側の“傷”まで想像できると、この時代の空気が教訓に変わる。

【こんな人に】
起業・投資・ビジネスの「勢い」だけでなく、急成長の副作用も知りたい人へ。2000年代IT史の入門としても読みやすい。