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超バカの壁

超バカの壁

  • 著者:養老孟司
  • 出版社:新潮社
  • 出版日:2006/01/17
  • ISBN:9784106101496

書評

『バカの壁』の先へ。ニート、自分探し、テロ、靖国、少子化、心の傷、人間関係まで、時事の混乱を「ものの見方のクセ」から解剖。流行の正義や世論に飲まれず、原則を立てて自分の頭で考えるための視点がコンパクトに掴める。読むと議論で疲れにくくなる一冊。

【どんな本?】
『バカの壁』シリーズ第3弾。若者、テロ、男女、子ども、戦争責任、靖国、お金、心、人間関係、システム、本気……ニュースで揉めがちなテーマを次々に取り上げ、「問題の根っこは事実そのものより“ものの見方の癖”にある」と突きます。新書らしく短い章で、著者の経験談と比喩が多く、論点の見取り図を作りやすい。

【刺さるポイント】
流行語(ニート/自分探し/心の傷など)を“便利な説明”として消費していないかを問い直す視線が鋭い。結論を押しつけるというより、原則を持ち、面倒から逃げず、現実に触れながら自分の頭で考えろ——という姿勢が一貫しています。議論が噛み合わないとき、相手の主張を殴り返す前に「どの前提が違うのか」を見に行く癖がつくのが実利。

【活かし方】
気になった章を読んだら、①自分の前提(当然だと思っていること)②反例になりそうな経験③守りたい原則、を各1行でメモ。これだけで時事が“感想戦”から“思考”に変わります。

【こんな人に】
SNSや職場の論争に巻き込まれて消耗しがちな人、時事を自分の言葉で整理したい人に。