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会計の日本史 その時“お金”が歴史を動かした!

会計の日本史  その時“お金”が歴史を動かした!

  • 著者:大村大次郎
  • 出版社:清談社Publico
  • 出版日:2020/12/21
  • ISBN:9784909979124

書評

大化の改新から平成の「失われた30年」まで、事件を“お金の出入り”で読み直す日本史。元国税調査官の視点で、国家の決算書をめくるように理解が進む。信長の領収書、戦争と財政、バブルの勘定――歴史が急に現実になる。教科書が退屈だった人にこそ効く。

【どんな本?】
元国税調査官の著者が、日本史の大事件を「会計(お金の流れ・帳簿)」から読み解く一冊。大化の改新、鎌倉幕府、応仁の乱、戦国の終焉、明治維新、太平洋戦争、高度成長、そして平成の“失われた30年”までを、国家や権力者の収支の視点で追う。

【刺さるポイント】
歴史を動かすのは理想や理念だけではなく、調達・分配・管理という生々しい「勘定」だと腹落ちさせてくれる。「なぜ信長は戦場で領収書を発行したのか?」のような問いが、制度や軍事を一気に現代のビジネス感覚へ引き寄せる。

【読みどころ】
各章が“会計の発明・改善”としてつながっていて、時代ごとの仕組みの進化が見える。通史を一気に俯瞰したい人はもちろん、「今の日本はなぜ息苦しいのか」を財政・制度の連続性から考える入口にもなる。

【気になる点】
会計レンズは強力な分、説明は大胆になる場面もある。興味が湧いた事件は、別の通史や専門書で“答え合わせ”するとさらに美味しい。