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なぜか日本人が知らなかった新しい株の本

なぜか日本人が知らなかった新しい株の本

  • 著者:山口揚平
  • 出版社:ランダムハウス講談社
  • 出版日:2005/07/22
  • ISBN:9784270000816

書評

口座も用語も覚えたのに儲からない——その原因を「投資のモノサシ不足」と見立て、誰でもできる“ざっくり企業価値評価”で妥当株価を短時間で出す道筋を示す。価値の見方、価値の源泉、株価が動く理由、感情の罠まで一冊で整理できる入門。

【どんな本?】
株式投資を「ギャンブル」や「チャート頼み」にしないために、ブレない尺度=企業(株)本来の価値をつかむ入門書。誰でもできる“ざっくり企業価値評価”を使い、短時間で妥当な株価を考える手順を提示する。構成も、儲けのしくみ→価値とは何か→企業価値の出し方→価値の源泉→なぜ株価は上がるのか→感情の罠、という順で、初心者が迷子になりにくい。

【刺さるポイント】
刺さるのは「まずモノサシを持て」という一点。PERやPBR、ROEなどの用語が点で終わりがちなところを、“価値を見積もるための部品”としてつなげ直す発想がある。さらに最後に「感情の罠」を置き、理屈を知っても人はビビって売る/欲で買う、を前提にしているのが実戦的。

【活かし方】
読後は、気になる銘柄を1社だけ選び、①価値をざっくり見積もる ②価値の源泉(何で儲け続ける?)を文章化 ③感情の罠に落ちる場面(下落時/上昇時)を先に想定、の3点をメモ化すると“本が道具”になる。

【注意点】
2005年の本なので、相場環境や具体例は今とズレる可能性がある。とはいえ「価値→価格→感情」の順で考える骨格は、今でも土台として使える。