蔵書検索

← 一覧に戻る

プロが教える株式投資

  • 著者:板垣浩
  • 出版社:同友館
  • 出版日:1990
  • ISBN:9784496016547

書評

相場のプロ視点で、アマチュアが陥る「錯覚」と「甘さ」を徹底解剖。勉強の道筋、売買の真実、負けを避ける考え方まで、独り立ちに必要な土台を作ってくれる。派手な必勝法より“考え方の矯正”を求める人に刺さる。

株の入門書にありがちな「テクニック集」ではなく、“相場に立つ姿勢”を鍛えるタイプの一冊。相場のプロの水準と怖さを前提に、アマチュアがどこで判断を誤るのか——過信、思い込み、都合の良い解釈——を、角度を変えて突いてきます。目指すのは「一発で当てる」ではなく、長く生き残りながら上達していく“自立”。

本書の肝は、勉強の道筋(何をどう積み上げるか)、売買の現実(信じたくないが避けられないルール)、そして「より儲ける」以前に「大きく負けない」ための視点がセットになっているところです。読み進めるほど、勝負はエントリーの瞬間ではなく、準備と検証の質で決まるのだと腹落ちします。

一方で、短期で結果が欲しい人には回り道に感じるかもしれません。ですが、相場の誘惑に振り回されがちな時期ほど効く内容でもあります。いまの自分の取引を振り返り、どの「錯覚」に当てはまるかチェックしながら読むと、翌日から行動(ルール化・記録・検証)が変わる、骨太の実務書です。