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法律版 悪魔の辞典

法律版 悪魔の辞典

  • 著者:大西洋一
  • 出版社:学陽書房
  • 出版日:2021/01/27
  • ISBN:9784313511743

書評

法律用語を“ブラックユーモアで再定義”する裏・法律辞典。弁護士業務から民事・刑事まで、教科書には載らない実務の空気感が刺さる。法律を学んだ人ほど「あるある」で笑えて、制度の理想と現実のズレを冷静に見られる一冊。

【どんな本?】
アンブローズ・ビアス『悪魔の辞典』の形式になぞらえて、法律実務や法学部で出てくる用語を、皮肉と観察で“言い換え直す”本です。法曹界の慣習、条文解釈のクセ、裁判実務の機微など、きれいごとだけでは語れない現場感が辞典形式でテンポよく並びます。

【刺さるポイント】
笑えるのに、読後に残るのは「法は万能ではない」「言葉の定義が世界を変える」というリアル。用語の再定義が、制度の限界や人間の都合を暴きます。法律を“信じる/疑う”の二択にせず、現実的に扱う目が育つのが強みです。

【おすすめの読み方】
辞典なので、通読より“気になる単語からつまみ食い”が正解。仕事で出会った用語を引いて、(1)理想の意味(2)現場の意味(3)自分の判断、の3行メモにすると、ただの笑いが「実務のセンサー」に変わります。

【注意点】
ユーモアは鋭いぶん、真面目な逐条解説や体系理解を求める人には不向き。法律の勉強本というより、「法律の世界を相対化する読み物」として置くと満足度が上がります。