一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学
- 著者:cis
- 出版社:KADOKAWA
- 出版日:2018/12/21
- ISBN:9784041069691
書評
230億円規模の資産を築いた個人投資家cisが、勝率より「トータル損益」、ナンピン禁止、上がるものに乗るなど“負けない型”を公開。仮説→検証の思考と、メンタル・資金管理の要点が多く、投資だけでなく勝負事の判断力も鍛える。
【どんな本?】
伝説的デイトレーダーとして語られるcisが、自分の意思決定のクセや勝ち筋の作り方を、言い切りの原則でまとめた一冊。相場を「当てる」よりも、仮説を立てて検証し、合わない局面では撤退する——その運用の骨格が中心にあります。
【刺さるポイント】
刺さるのは、“正しさ”より“生き残り”に寄せたルールです。押し目買い・ナンピン・過剰なヘッジなど、気持ちよさの誘惑が強い行動を切り捨て、上がるものは上がり続け、下がるものは下がり続けるという局面認識で、淡々と損益を積み上げる発想へ導きます。勝負勘の話も、実は「冷静にモノを見る」「負け方を決める」という地味な基礎に回収されるのが良い。
【使いどころ】
売買手法探しに疲れたときの“矯正器具”として効きます。読後は「やらないことリスト(ナンピン等)」「入る条件」「撤退条件」を各1行で作るだけで、ルールが実戦に落ちます。
【注意点】
成功談の迫力が強いぶん、再現しようとして取引回数やリスクだけ真似るのが一番危険。結論(銘柄当て)より、思考の順番(仮説→検証→撤退)と資金管理だけを抜き出して使うのが安全です。
