株の原則(知恵の森文庫)

- 著者:邱永漢
- 出版社:光文社
- 出版日:2000/09/15
- ISBN:9784334780340
書評
株は「当て物」ではなく、時代と人間心理を読む推理だ——“金儲けの神様”邱永漢が、銘柄選び・売買の我慢(儲けは我慢料)・資金の入れ方・情報の見抜き方まで15の原則に凝縮。読みやすい文庫で、相場に振り回される癖を整える入門の定番として効く一冊。
【どんな本?】
“金儲けの神さま”として知られる邱永漢が、株式投資を「時代を読む推理」と捉え、初心者でも迷いにくい基本原則を15項目で示した文庫。銘柄の見抜き方、買い方・売り方、株式情報の読み方まで、相場との付き合い方を一通りつくります。
【刺さるポイント】
派手なテクニックより、「儲けは我慢料」「衝動買いをするな」「情報をウノミにしない」といった“人間側の弱点”に手当てする言葉が多いところ。株は結局、欲と恐れに揺れる自分との勝負で、原則はメンタルの骨組みになる——という視点が一貫しています。銘柄選びも「身近なところから」「時代の変化に気を配れ」と、生活者の感覚を起点にしているのが読みやすい。
【使いどころ】
短期売買で疲れたとき、あるいは投資を始める前の“型”作りに最適。読みながら、自分用に①買う前の条件(資金・分散・タイミング)②集める情報のチェック項目③売る理由(利確・撤退)を3行で固定すると、本の原則がルールになります。
【注意点】
底本は2000年の文庫で、制度や環境は変わっています。今使うべきは個別の数字や銘柄名ではなく、欲望を制御し、情報を疑い、長く市場に残るための考え方です。
