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ユダヤ式交渉術

  • 著者:矢部 正秋
  • 出版社:PHP研究所(PHP文庫)
  • 出版日:
  • ISBN:9784569764085

書評

交渉が苦手で「押し負ける/揉める」人は買い。ユダヤの格言やエピソードを軸に、相手を動かす説得・着地点の作り方を短い章で提示。通読より、場面(値引き・謝罪・合意形成)別に引く辞書使いが効く。

本書は、交渉を「強気で押す技術」ではなく、“相手の心理と状況を読み、必ず勝ち筋を残す設計”として捉え直す一冊です。二千年にわたり逆境で生き延びてきたユダヤ人の知恵として、格言やエピソードを素材にしながら、説得の組み立て方、譲るポイントと譲らないポイントの切り分け、相手に「納得して動いてもらう」ための言葉の置き方を紹介します。

特徴は、理屈の体系書というより“現場で使う発想の引き出し”が多いこと。交渉の前に何を準備するか、どんな順番で話すと摩擦が減るか、トラブルを収束させるときに何を先に提示するか、といった実務の悩みに直結します。おすすめの読み方は、最初にざっと通読して型を掴み、次に自分の頻出シーン(クレーム対応、値下げ交渉、条件調整など)で使えるフレーズと手順だけを3つメモして試すこと。交渉で消耗しやすい人ほど、「感情」ではなく「段取り」に寄せるほど成果が安定するはずです。