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私の財産告白

  • 著者:本多静六(著)※監修:本多健一
  • 出版社:実業之日本社
  • 出版日:2005-07
  • ISBN:9784408395821

書評

お金の不安を「根性」ではなく仕組みで減らしたい人は買い。東大教授で巨富を築いた著者が、収入の一定割合を先取り貯蓄し、堅実に運用して複利で増やす原則を実体験で語る。派手な儲け話はなく、節約・習慣・時間の味方化が軸。読後は家計ルールを1つ決めて即実行。

『私の財産告白』は、「どうすればお金持ちになれるか」を小手先の投資術で語る本ではありません。林学の東大教授でありながら一代で巨億の富を築いた本多静六が、人生の終盤に到達した結論――お金は才能よりも“習慣”で増える――を、驚くほど平易に書き残した名著です。肝は、収入が入ったらまず一定割合を貯蓄に回す「先取り」、無駄を減らして固定費を下げること、そして時間を味方にして堅実に運用し複利で育てること。派手な成功談より、守りのルールを淡々と積み上げる姿勢が強烈で、だからこそ再現性が高い。
読み方のコツは、感心して終わらせず、生活に落とすことです。たとえば「給料日に自動で貯蓄口座へ振り分ける」「年1回だけ資産配分を点検する」「見栄の出費を一つやめる」など、1つでいいので仕組みを作る。資産形成の本を何冊読んでも行動が変わらない人ほど、本書の“当たり前の痛さ”が効きます。お金の教養というより、人生設計の背骨を整える一冊。