図解 老人の取扱説明書
- 著者:平松類
- 出版社:SBクリエイティブ
- 出版日:2018/08/09
- ISBN:9784797397574
書評
高齢者の「困った行動」は性格や認知症だけが原因じゃない。老化で起きる体の変化を医学的にほどき、周囲の接し方と本人の工夫を図解で提示。介護前後の不安やイライラを減らし、親子の関係をこじらせないための“家庭の取扱マニュアル”。すぐ試せる対処が多い。
【どんな本?】
高齢者の「同じ話を繰り返す」「急に怒鳴る」「無駄遣いが増える」「転びやすい」など、家族が困りがちな行動を“老化の仕様”として整理し、原因と対処を図解でまとめた実用書。行動をテーマ別に引けるので、通読より“困った時の辞書”として強い。著者は現役医師で、医学データと臨床経験をもとに説明します。
【刺さるポイント】
まず「認知症や性格のせい」と決めつけない、という出発点が効く。聞こえ方・見え方・嚥下・筋力など身体の変化が行動にどうつながるかがわかると、こちらのイライラが落ち、対応が“説教”から“工夫”に変わる。さらに「周囲はどうする/本人は何をする」を両輪で示すのが親切。
【活かし方】
困った場面で該当ページを開き、「原因→やってみること」を家族で共有。介護が始まる前の予防にも、介護中の摩擦軽減にも使えます。気づきやすい場所に置いて、同じ問題が起きた時に“再現”するのがおすすめ。
【こんな人に】
親の変化に戸惑う人、介護職・医療職の入門、そして“将来の自分”の予習に。症状が強い・急な変化がある場合は、受診の目安にも。
