100万円を1年で1億円にする悪魔の投資術

- 著者:太田晴雄
- 出版社:ビジネス社
- 出版日:2000-05-20
- ISBN:9784828408705
書評
100万円を「大勝負」で増やす発想を、信用取引・オプションまで踏み込んで語る刺激的な一冊。勝負勘よりも損失管理と相場観が要ることも示す。手法の真似は危険なので、読み物として距離を置きつつ“過熱の心理”とリスクの正体を冷静に学びたい人向けだけ。
タイトル通り、少額を短期間で巨大化させる“夢”に焦点を当てた、かなり攻めた投資本。著者は「世界の金持ちは大勝負から出発した」として、相場で大きく張る発想を前面に出す。そのため、内容は長期分散の教科書というより、信用取引やオプションなどレバレッジ商品を含めた勝負の組み立て方に寄っている。目次にも「悪魔の信用取引」「『1年で100万円が1億円になる』オプション」など強い言葉が並び、読み味は刺激的だ。 とはいえ、読めば分かるのは“当てれば勝ち”ではなく、損失が膨らむ局面をどう想定し、資金をどう守るかが勝負の前提だということ。相場の熱狂・恐怖で判断が歪むプロセスも含め、ハイリスクの世界の空気を疑似体験できる。実践の指南書として鵜呑みにするのではなく、各章を読んだら「最悪いくら失うか」「撤退条件は何か」を自分の言葉で書き出す読み方がおすすめ。投機の心理と仕組みを学ぶ“反面教師”として読むと収穫が大きい。
