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世界一おもしろい 日本史用語の授業

  • 著者:伊藤賀一
  • 出版社:KADOKAWA/中経の文庫
  • 出版日:
  • ISBN:9784046003843

書評

日本史を「用語の丸暗記」ではなく、説明できる知識に変えたい人は買い。古代〜現代まで、重要用語を歴史の流れに沿って噛み砕き、モヤモヤしがちな言葉の意味がスッと通る。通読より“引いて理解”に強い。

この本は「用語集」なのに、読後に通史の骨格まで残るのが強み。狙いは、“名前は知ってるけど説明できない”日本史用語を、短い解説で腹落ちさせること。章立ても「歴史の基礎」から始まり、古代→中世→近世→近代→現代と時代順なので、必要な時代だけつまみ読みしても、前後関係がつながりやすい。

忙しい人に向く理由は、1項目が軽く、辞書的に使えるから。「受験用の細かい網羅」より、仕事や雑談、旅行や博物館で役立つ“言葉の理解”に寄っている。弱点は、深掘り(学説の対立や一次史料の議論)までは踏み込まない点。ただ、学び直しの最初の一冊としては、暗記の負担を減らし、歴史が“意味のあるストーリー”に変わる実用本です。