きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」
- 著者:田内 学
- 出版社:東洋経済新報社
- 出版日:2023/10/18
- ISBN:9784492047354
書評
お金は「増やす物」以前に、社会を回す仕組み。物語を追いながら『お金自体に価値がない』『お金で解決できる問題はない』『みんなで貯めても意味がない』という3つの謎を解き、格差や未来の見え方まで更新してくれる。子どもにも大人にも効く経済教養小説。
【どんな本?】
所得や投資の話だけでは見えにくい「お金と社会の本質」を、ボスと少年の対話を軸にした物語で学べる経済教養小説。『お金自体には価値がない』『お金で解決できる問題はない』『みんなでお金を貯めても意味がない』という3つの“謎”を入口に、格差や社会の仕組みへと視界を広げていく。
【刺さるポイント】
最大の魅力は、難しい用語で説教せず、常識をひっくり返す問いで読者の思考を動かすところ。「貯金=安心」「お金=万能」という感覚が揺らぐと、ニュースの見え方も、仕事で稼ぐ意味も変わる。格差の章では“退治する悪党探し”に走りがちな思考をいったん止め、構造で考える姿勢を促すのも実用的。
【活かし方】
読み終えたら、自分の悩みを①お金で解ける問題 ②お金では解けない問題(時間・人間関係・制度)に分けて書き出すのがおすすめ。次に、家計や仕事の目標を「貯める」だけでなく「誰に何を渡したいか(価値提供)」で言語化すると、本書のメッセージが行動に落ちる。
【こんな人に】
お金の不安を減らしたい人、子どもに説明できる言葉を持ちたい人、経済を“自分ごと”で理解したい人に。
