神社の解剖図鑑――日本各地の神様とご利益がマルわかり

- 著者:米澤貴紀
- 出版社:エクスナレッジ
- 出版日:2016
- ISBN:9784767821009
書評
鳥居・社殿・狛犬・神紋など「形の意味」から入り、『古事記』『日本書紀』につながる神様とご利益まで一気に整理できる“神社の見方”入門。参拝が観光から「読める体験」に変わる。神社図鑑づくりの土台にも最適。
神社は好きだけど、どこを見ればいいのか分からない——本書はそのモヤモヤを「解剖図鑑」という発想でほどいてくれる。鳥居、社殿、門・塀・垣、狛犬、神紋……神社を構成する“パーツ”を分解し、それぞれの形や配置にどんな意味があるのかを図解で説明。まず建築・意匠としての見どころが分かるから、参拝が急に面白くなる。
さらに本書はそこで止まらず、『古事記』『日本書紀』にさかのぼって神様の系譜や役割、ご利益までつないでいく。つまり「形(現地で見えるもの)」→「物語(神話)」→「意味(ご利益・信仰)」が一本の線になる。知識を詰め込むというより、神社という“場”の読み解き方をインストールするタイプの本だ。
神社めぐりが趣味の人はもちろん、これから神社図鑑や参拝ログを作りたい人にも相性がいい。視点が増えるぶん、同じ神社に行っても見える情報が増える。旅の満足度を上げる「現地で効く教養」として、手元に置きたい一冊。
