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歴代天皇事典

  • 著者:高森 明勅
  • 出版社:PHP研究所
  • 出版日:2006-10
  • ISBN:9784569667041

書評

神武天皇から今上天皇まで125代を、即位・治世の要点とエピソードで1項目ずつ整理した“読む年表”。摂関政治、院政、武家政権、明治以降までの転換点が見え、日本史が天皇史の一本線でつながる。調べ物にも通読にも便利。神社や皇室に興味が湧いた人の最初の一冊にも。

天皇を軸に日本史をつかみ直したい人にちょうどいい、文庫サイズの“通読できる事典”。神武天皇から今上天皇まで125代すべてを、各天皇ごとに生涯と事績を短くまとめ、まず全体像の地図を渡してくれます。神話時代の国造りの伝承から、摂関政治・院政の駆け引き、武家政権との緊張関係、そして明治維新以降の制度変化まで、時代の節目が「皇室の連続」という一本線で見えてくるのが魅力です。

章立ても、伝承上の天皇から始まり、大化の改新、律令国家、藤原摂関政治、院政〜鎌倉、建武新政〜大政奉還、明治〜現代へと流れが整理されているので、教科書で点になっていた出来事が物語としてつながります。

細部の学説や注釈を深掘りする本ではありませんが、まず“迷わない順番”を作る一冊として優秀。読後に気になる時代だけ別の専門書へ進むと、理解が一段深まります。

神社・寺社の由緒や人物相関を調べるときにも、当時の天皇を引けると背景が立体的になります。