観光再生
- 著者:村山慶輔
- 出版社:プレジデント社
- 出版日:2020-11
- ISBN:9784833423854
書評
コロナで観光が止まった今こそ、地域は『元に戻す』ではなく『再生』が必要。本書はコミュニティツーリズム、観光型MaaS、食の多様化など28のキーワードで、持続可能な観光づくりの論点を一気に整理する。行政・DMO・事業者の共通言語に。読み終えると打ち手が見える。
観光は来訪者数を増やす競争から、地域の暮らしと自然を守りながら価値を生む設計へ——。『観光再生』は、コロナ禍で露呈した“外から人を呼べないと回らない”脆さを前提に、次の観光を作るための論点を28のキーワードで整理する。
コミュニティ・ツーリズム、観光型MaaS、ワーケーション、食の多様化、DX、SDGsなど、現場で頻出する言葉を、背景→狙い→実装の勘所の順に解きほぐすので、流行語が実務のチェックリストに変わる。『地域住民の納得』『環境負荷』『事業としての採算』を同時に満たすには何を優先すべきか、議論の土台が整うのが強みだ。
おすすめの読み方は、気になるキーワードに付箋を貼り、①今ある資源(強み)②守るべき制約(住民・自然・交通)③誰の体験をどう良くするか、を1枚に書くこと。さらに“客数”だけでなく、滞在時間・消費単価・再訪・紹介・住民満足などの指標をどう置くかを考えると、計画が具体化する。行政・DMO・事業者が同じ言葉で合意形成を進めたいときに頼れる一冊。
