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頭のいいお金の使い方

  • 著者:午堂登紀雄
  • 出版社:日本実業出版社
  • 出版日:2009-02
  • ISBN:9784534045102

書評

お金は「消費」ではなく「投資」に変えると増え方が変わる。経験・自己投資・人のための支出を“循環”として設計し、見栄や惰性のムダを減らす発想が中心。稼ぐより先に、使い方で人生の豊かさを作る入門書。

『頭のいいお金の使い方』は、節約術や投資テクニックの前に「支出の質」を上げよう、という本だ。成功者とそうでない人を分けるのは稼ぐ力だけでなく、使い方の“粋”にある——そんな問題提起から、支出を「消費」から「投資」へ転換する具体例を積み上げていく。自分投資(学び・健康・環境)にお金を回す、他人のために気持ちよく使う、価値基準を自分で持つ、など章立てが明快で、読んだ直後に家計の見直しポイントが見つかる。

良いのは、我慢の節約ではなく「お金の流れを呼び寄せる習慣」へ着地している点。まずは“死に金”を1つ減らし、代わりに未来の自分に効く支出を1つ増やす——その小さな入れ替えが、満足度と収支の両方を整える。派手さはないが、迷った時に立ち返れる「支出の判断軸」をくれる一冊。