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人間と象徴 下―無意識の世界

人間と象徴 下―無意識の世界

  • 著者:C・G・ユング/河合隼雄(監訳)
  • 出版社:河出書房新社
  • 出版日:1975/09/26
  • ISBN:9784309240466

書評

夢・象徴・神話を手がかりに、理屈では掬えない「無意識の厚み」を見に行く本。心は“説明”より“イメージ”で語ることがある――その感覚を取り戻させてくれる。神社や神話が好きな人ほど、物語が自己理解と創造に直結してくるはず。

【どんな本?】
ユング心理学の視点から、夢や象徴の研究を通して「人の内面世界の広さ」を案内する下巻。無意識が、単なる“隠れた欲望”ではなく、人生に奥行きを与える源泉として扱われます。

【刺さるポイント】
この本の強さは、心を“言葉の説明”だけに閉じ込めないこと。繰り返し現れる夢、惹かれてやまないイメージ、忘れられない物語――そうした象徴が、あなたの課題や成長の方向を指し示す、という発想が入ってきます。合理に偏った頭を、もう一段深い層へ降ろしてくれる。

【読みどころ】
神話・宗教・象徴表現の話が多く、知識として読むより「自分の体験と照合しながら読む」と跳ねます。自分の中の“繰り返しパターン”が、性格の欠点ではなく、意味を持った素材として見えてくるのが面白い。

【使いどころ】
読後は、①最近印象に残った夢/場面を一つメモ ②そこに出てくる象徴を言い換えずに列挙 ③今の自分のテーマと接点を探す――この3手順だけで、学びが「内省ツール」に変わります。