ビジネスモデル全史
- 著者:三谷宏治
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 出版日:2014-09-15
- ISBN:9784799315637
書評
ディチ家から三井越後屋、フォード、ジレット、ゼロックス、PayPal、Kickstarterまで。約70の革新を年代順に追い、儲けの仕組みが変わる瞬間を物語で理解できる。読み終えると自社・自分のビジネスを“1枚で説明”したくなる。企画会議のネタ帳にも。
『ビジネスモデル全史』は、ビジネスモデルを「最新の流行」ではなく、数百年にわたる“お金の集め方・回し方の発明史”として描く本だ。メディチ家の金融、三井越後屋の小売、A&Pやフォードの大量生産、ジレットやゼロックスの消耗品・囲い込み、そしてPayPalやKickstarterのプラットフォームまで、先駆者の成功と失速をストーリーで追う。年代順なので、なぜそのモデルが当時は強く、なぜ次の革新に飲み込まれたのかが見える。読後に効くのは「事例暗記」より、①誰の何を変えたか(価値)②どこで回収するか(課金)③外部環境が変わると何が崩れるか(弱点)という観察眼。終盤では革新を起こす考え方にも触れ、事例を“自分ごと化”する導線がある。おすすめは、気になるモデルを3つ選び、共通点を一言でまとめる→自分の企画を同じ型で1枚に描く、の2ステップ。歴史を知るほど安易な模倣から抜け出し、次の一手が考えやすくなる。
