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ビジネスで失敗する人の10の法則

ビジネスで失敗する人の10の法則

  • 著者:ドナルド・R・キーオ/山岡 洋一(訳)
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 出版日:2009/04/21
  • ISBN:9784532314491

書評

成功法より「失敗の型」を先に潰す本。リスク回避、柔軟性の喪失、部下から距離を置く、考える時間を取らない…など、組織と個人を確実に弱らせる落とし穴を10項目で提示する。週1で自己点検すると効く。

【どんな本?】
コカ・コーラの元社長が、「成功の普遍則は難しいが、失敗の道筋ならはっきり見える」として、ビジネスを崩す行動原理を“10の法則”にまとめた戒めの書。自己啓発というより、意思決定の品質管理のチェックリストに近い。

【刺さるポイント】
本書の強みは、耳ざわりのいい成功論ではなく、「やってはいけない」を具体的に言語化している点。リスクを取らない/柔軟性を失う/現場の声から離れる/自分は無謬だと思う/考える時間を削る――これらは忙しい現場ほど起きやすい“静かな劣化”で、気づいた時には手遅れになりがちだ。

【使い方】
おすすめは、10項目を“習慣監査”として運用すること。会議前に「いま官僚的になってないか」「外部の専門家に丸投げしてないか」を一つだけ確認する。個人なら、週末に「今週いちばん避けたリスクは何か」「考える時間を確保できたか」を振り返る。失敗を避ける設計ができると、成果は後からついてくる。