トレードとセックスと死 ──相場とギャンブルで勝つ法
- 著者:ジュエル・E・アンダーソン/増田丞美(監訳)
- 出版社:パンローリング
- 出版日:2001/06/29
- ISBN:9784939103384
書評
トレードを“当て物”ではなく確率ゲームとして捉え直す一冊。ポーカーの期待値思考、資金管理、メンタル規律を相場に移植し、ポジションサイズ・損切り・好機の待ち方を具体化する。「勝つ」より「負けない設計」で長期に生き残る視点が身につく。
【どんな本?】
超一流トレーダーがゲーム(特にポーカー)的な発想で相場に臨む理由を、意思決定・資金管理・心理の3軸で解きほぐす。相場を“運試し”ではなく、優位性(エッジ)を積み上げる確率の仕事として描き、負けが続く局面の扱い方まで踏み込む。
【刺さるポイント】
いちばん刺さるのは「良い手だけをやる」ことの徹底。マーケットに常時参加し続けるのではなく、条件が整った時にだけ勝負する。さらに、賭け金=ポジションサイズを柔軟に変え、1回の勝敗より“破産しないこと”を最優先にする——この順序が、読むほど腹落ちする。
【活かし方】
読むだけで終わらせず、①入る条件 ②損切り位置 ③資金配分 ④利確の方針を1枚のルール表に落とすと効く。結果が悪い日は「手が悪かったのか/打ち方が悪かったのか」を分けて振り返ると、改善が再現可能になる。
【注意点】
テクニカル手法の大全ではなく、思考と規律の本。派手な必勝法を期待すると肩透かしだが、長期で勝ち残る人の“当たり前”を鍛え直したい人には強い。
