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大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる

  • 著者:井堀利宏
  • 出版社:KADOKAWA
  • 出版日:2015-04-10
  • ISBN:9784046011688

書評

ミクロとマクロを“最短で全体把握”する入門。需要供給、企業と家計、GDP、景気、金融、政策、ゲーム理論まで20項目で整理。数式に溺れず、ニュースや投資の言葉が一気につながる。読み終えたら『いまの景気は何で動く?』が説明できるようになる。便利。

『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』は、東大で長年教鞭をとった著者が、ミクロとマクロの骨格を“短時間で一望できる形”に再編集した入門書。需要曲線・価格・企業行動といったミクロの基本から、GDP、景気循環、金融、財政政策などマクロの要点までを、20項目に区切って順番に積み上げる。数式は最小限で、概念→直感→具体例の流れが多く、途中で迷子になりにくいのが強みだ。さらにゲーム理論やケインズ経済学など、名前だけ知っていた概念が“何を説明する道具か”として整理される。読後に効くのは、ニュースの見出しが『どの前提(需要側/供給側、金融/財政、期待)で語られているか』と分解できること。おすすめの読み方は、気になる項目を1つ選び、①要点を3行で要約②自分の生活(物価、賃金、投資)に当てはめ③次のニュースで検証する、の3ステップ。細部の最新統計や制度は別途アップデートが必要だが、考え方の地図としては長く使える。経済学を“暗記科目”から“考える道具”へ変えてくれる。