相場の上下は考えない「期待値」で考える株式トレード術 サヤ取り投資が儲かる理由
- 著者:増田圭祐
- 出版社:パンローリング
- 出版日:2014/02/14
- ISBN:9784775991275
書評
株価の上げ下げを当てに行かず、「期待値がプラスの行動」を積み上げる発想でサヤ取り(両建て)を解説。平均回帰・平均乖離の2戦略を軸に、ペア選定から実践まで手順化している。値動きに振り回されやすい人の“思考の省エネ投資”に効く。
【どんな本?】
サヤ取り(値動きが似た2銘柄を「買い」と「売り」で同時に持ち、価格差=サヤの伸縮で利益を狙う)を、「期待値」の観点から体系立てて学べる一冊。相場の方向感に依存しにくい両建ての考え方をベースに、基礎→実践→実例→応用へと段階的に進む構成です。
【刺さるポイント】
本書の強みは、手法自慢ではなく「勝てる投資家の正しい考え方」から入る点。上がるか下がるかを当てるゲームにせず、優位性がある行動(期待値がプラスの行動)だけを淡々と繰り返す、という思想が軸になります。加えて、平均回帰/平均乖離という“狙う局面”を分けているので、アイデア倒れになりがちなサヤ取りを運用ルールに落とし込みやすい。
【向き・不向き】
向くのは、相場のニュースで判断がブレる人、方向当てよりも再現性のあるルール運用に寄せたい人。不向きなのは、単騎で大きく当てたい人や、細かな裁量で値幅を抜くのが好きな人。結局は「ペア選定・資金管理・検証ログ」を回せるかが肝で、そこに腹落ちする本です。
