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定本酒田罫線法

  • 著者:林輝太郎
  • 出版社:同友館
  • 出版日:1991
  • ISBN:9784496018305

書評

酒田罫線(ローソク足)を「形の暗記」ではなく、相場の動きと売買を直結する技術として鍛える定番書。場面認識→建て玉→手仕舞いを一貫させ、待つ・分割・逆張りの勘所を磨ける。トレード日記と併用すると効く。

『定本 酒田罫線法』は、ローソク足(酒田罫線)を「それっぽい形の当てはめ」から救い出し、相場の動きと売買判断をつなげる“運用の型”として学ばせる一冊です。チャートを見て「上がりそう/下がりそう」と言うのは簡単ですが、実際に勝敗を分けるのは、いまがどんな局面で、どこまでを許容し、どの条件で仕掛け、崩れたらどう退くか——この一連をブレずに回せるか。本書はその芯を、酒田罫線という言語で鍛え直します。

読みどころは、相場観を“言い訳”にしないところ。罫線の解釈を、建て玉操作(分割で入る/引く)や手仕舞いとセットで考えるため、判断が「見立て」だけで終わりません。おすすめの読み方は、通読よりも、①自分がよく負ける場面(飛び乗り/損切り遅れ等)を1つ決める→②該当する罫線・局面の章に付箋→③翌週の売買で同じ場面が来たら“本の言葉で”記録、の反復。古典の重みは、読み切るより、相場日記に落として初めて発揮されます。