定本 酒田罫線法

- 著者:林輝太郎
- 出版社:同友館
- 出版日:1991/12/24
- ISBN:9784496018305
書評
ローソク足の“型当て”ではなく、酒田罫線の核心である「新値」を軸に、相場の動きと売買判断を直結させるための定本。線組み・買い線/売り線の型を体系化しつつ、迷いを減らす「基準」を作らせる。チャート読みに軸を一本通したい人向け。
【どんな本?】
江戸期の米相場に由来する「酒田罫線法」を、著者・林輝太郎が“売買のための技法”として再構成した定本。単なるローソク足パターン集ではなく、相場のリズムを「新値」という概念で捉え、売買判断の拠り所を作ることが主題です。章立ても、概要→酒田新値→線と線組み→買い線/売り線→売買法…と、判断の順番が崩れない設計になっています。
【刺さるポイント】
刺さるのは、“未来を当てる”より「どう動いたらどうするか」を先に決める発想。相場の変化を新値で把握し、型(線組み)を道具として使うことで、感情や思い込みで売買がブレるのを抑えます。テクニカルを学ぶほど指標が増えて迷いが増える人ほど、ここで一度「基準を絞る」効能が出やすい。加えて、技法の背景や考え方まで踏み込むので、“理解して使う”側に引き上げてくれます。
【向き・不向き】
向くのは、チャート判断を体系化したい人、ローソク足の知識が断片で止まっている人。不向きなのは、即効の売買サインだけ欲しい人(読み物としては硬め)。ただ、相場で長く再現性を作りたいなら、土台として強い一冊です。
