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超訳孫子の兵法

  • 著者:許成準
  • 出版社:彩図社
  • 出版日:2011-03
  • ISBN:9784883927876

書評

『孫子』を現代の仕事言葉に置き換え、意思決定・交渉・競争の場で“勝ち筋”を見つける要点を一気に学べる。計画、ポジション取り、情報、スピード、リスク管理など13の原則を、ビジネスの具体例で腹落ち。管理職や営業の“迷い”を減らす読みやすい入門書。

2500年前の『孫子』を、現代のビジネス場面にそのまま持ち込める言葉へ“超訳”した一冊。原文の格言を並べるのではなく、計画の立て方、勝てる土俵(ポジション)の選び方、情報とスピードの価値、戦う前に勝負を決める準備、そして撤退の見極めまでを、具体例でつないで理解させるのが強みです。全13篇の要点が整理されているので、「今の案件は攻めるべきか/守るべきか」「相手より先に何を押さえるべきか」といった判断が、感覚ではなくチェックリスト化されていきます。

読後に残るのは“強くなる”より“負けない”設計。ムダな消耗戦を避け、勝てる条件が整うまで動かない胆力を教えてくれます。文章も平易でテンポがよく、古典が苦手でも挫折しにくい。逆に、勝利の美談よりも冷静な現実主義が中心なので、気合い系の自己啓発を求める人には合わないかもしれません。まずは気になる章だけ拾い読みし、自分の仕事(営業・交渉・企画・マネジメント)に当てはめてメモを残すと、学びが一段深くなります。