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「超」AI整理法――無限にためて瞬時に引き出す

  • 著者:野口悠紀雄
  • 出版社:KADOKAWA
  • 出版日:2019-06-29
  • ISBN:9784046043450

書評

情報が散らかって探し物だらけの人は買い。メモ・画像・音声・書類を“ためて検索で引く”発想に切り替え、AI/検索を使った整理の型を提示。タグや階層づくりに時間を使わず、紙もデータも一箇所に集約→必要な時に瞬時に引き出す。仕事と学びの再利用が進む。

『「超」AI整理法』は、整理=分類して捨てる、という発想から一歩進み、「まず無限にためて、検索で引き出す」整理術を提案する一冊。紙の資料、会議メモ、読書ノート、画像、音声など、形式が違う情報を一元化し、タグ付けやフォルダ設計で消耗するより、検索(ひいてはAI)を前提にした運用へ切り替えるのが核だ。

ポイントは、①情報を“漏らさず入れる”入口を作る、②置き場所を統一して迷いをゼロにする、③後から価値が出るようにタイトルや一言メモで検索性を上げる、④必要な瞬間に引き出してアウトプットへつなげる、という流れ。整理の成果を「机がきれい」ではなく「思考の速度が上がる」「同じ調べ物を繰り返さない」で測るので、知的生産と相性がいい。

一方で、何でもためるからこそ“引き出す習慣”がないと宝の持ち腐れになる。検索で取り出し、再利用する動線まで作って初めて効く。情報インプットが多い人、メモが散らかって実務に戻せない人の、整理観をアップデートしてくれる。