新 法令用語の常識
- 著者:吉田利宏
- 出版社:日本評論社
- 出版日:2014/10/20
- ISBN:9784535520868
書評
「改正する/改める」「又は/若しくは」「遅滞なく/速やかに」など、法令文で頻出する“言い回しの精密さ”を、実務で迷うポイントから解きほぐす本。条文読解のムダな誤解が減り、立法趣旨や解釈の筋道が見えるようになる。法務・総務・行政、条文を扱う全員の基礎体力づくりに。
【どんな本?】
法令・政省令・告示などで使われる“独特の用語・言い回し”を、例とともに整理した実務向けの解説書。「場合/とき」「及び/並びに」「推定する/みなす」「準用」など、条文を読む人がつまずきやすい論点を、短い単位で積み上げて理解できる構成です。
【刺さるポイント】
強みは、法律の専門理論よりも「読む・書くの現場で、なぜその言葉が選ばれるか」を丁寧に扱うところ。条文解釈のズレは、実は“単語の感覚”ではなく、運用上の線引き(裁量の余地、期限の強制力、例外の置き方)から起きます。本書はその線引きを、用語の違いとして可視化してくれるので、条文を読むスピードと精度が同時に上がる。結果として、契約レビューや社内規程、行政手続きなど「間違えるとコストが高い文章」を扱う人ほど効きます。
【活かし方】
読み切りより“辞書運用”が向きます。日々の条文・通知・規程で引っかかった言い回しを、その都度本書で確認して、自分のメモ(例文付き)に転記すると、知識が資産化します。
