もういちど読む山川倫理

- 著者:小寺聡(編)
- 出版社:山川出版社
- 出版日:2011/04/25
- ISBN:9784634590717
書評
高校「倫理」の教科書を、一般読者向けに“読みもの”として磨き直した社会人の教養入門。古代〜近代の思想家・宗教・倫理学を一望でき、概念の要点が短い説明とコラムで腹落ちする。ニュースや人生の悩みを“問い”に変えたいときの、思考の地図帳になる一冊。
【どんな本?】
高校教科書『倫理』をベースに、内容を深めつつ一般読者にも読みやすい形へ改めた“社会人のための倫理”ガイド。古代ギリシアから、宗教思想、近代哲学、現代思想までを俯瞰し、人類の「生き方の問い」を一冊でなぞれる構成です。
【刺さるポイント】
本書の良さは、難解な原典に突っ込む前に「全体像→主要人物→キーワード」をつかませてくれるところ。たとえば、幸福・自由・正義・国家・他者といったテーマが、時代ごとにどう問い直されてきたかが見えるので、哲学が“暗記科目”から“考える道具”へ変わります。人物の言葉をコラムとして配置している点も、思想の体温を上げる仕掛け。読んでいくうちに、日常のモヤモヤが「問いの型」に整っていきます。
【活かし方】
おすすめは、気になるテーマ(例:自由/幸福/共同体)を決めて、関連する思想家を2〜3人だけ“線”で読むこと。理解が進んだら、その思想家の入門書や原典の「1章だけ」に進むと、挫折しにくいです。
