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M&A企業評価

  • 著者:小山泰宏
  • 出版社:中央経済社
  • 出版日:2011-05
  • ISBN:9784502685804

書評

M&Aの企業価値評価を“計算手順まで”理解したい人は買い。投資家目線(株主価値)だけでなく、企業目線で総リスクを考慮する評価も扱い、資本コストやFCF見積り、海外案件・シナリオ分析まで具体例で追える。

M&Aは巨額・長期の資金投下になりやすく、回収まで不確実性とリスクにさらされます。本書『M&A企業評価』は、その前提に立って「企業価値をどう見積もり、買収案件をどう評価するか」を、手順と計算プロセスまで含めて網羅的に解説する実務寄りの一冊です。特徴は、短期保有の投資家を重視した“投資家目線の株主価値評価”だけに偏らず、長期的に経営資源をコミットする企業側の視点から“総リスクを考慮した評価”も扱う点。資本コスト(全額株主資本企業/負債企業)の考え方、フリー・キャッシュフローの見積もり、評価事例、海外買収案件、リスク評価、シナリオ分析(効用での評価)など、論点が章立てで整理されており、必要なところを引いて使える構成です。理論の読み物というより「評価モデルを組む/チェックする」ための参照書に近いので、M&A担当、経営企画、金融実務、バリュエーションを学ぶ人に向きます。