サピエンス全史(下)―文明の構造と人類の幸福
![]()
- 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
- 出版社:河出書房新社
- 出版日:2016
- ISBN:9784309226729
書評
現代の「資本主義・科学・帝国」がなぜ世界をこうしたか、最短で俯瞰したい人は買い。下巻は近代以降を中心に、人類が“加速”した理由と、その代償(幸福・倫理・管理社会)までを一気に通す。読み終えた後、ニュースの見え方が変わる。
下巻の読みどころは、「なぜ近代以降、人類は爆発的に進歩し、ヨーロッパが覇権を握ったのか」という問いを、精神論ではなく“仕組み”で解くところ。著者はその鍵を、帝国・科学・資本が互いに強化し合うフィードバック・ループとして描きます。
つまり、征服と統治が資金と知を集め、科学が新技術を生み、資本がそれを拡張する――この循環が、現代世界の土台になったという見立てです。
