幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える
- 著者:前野隆司/小森谷浩志/天外伺朗
- 出版社:内外出版社
- 出版日:2018/5/23
- ISBN:9784862573544
書評
「利益が先、幸せは後」という常識をひっくり返し、働く人の幸福(ウェルビーイング)こそが業績や組織の強さを生む、という“逆因果”を経営学として整理する一冊。理念で終わらせず、組織づくりの方向性と実装の視点が手に入る。人と成果を両立したい経営者・管理職に。
【どんな本?】
幸福学(ウェルビーイング研究)と経営学を接続し、「社員の幸福が高いほど、結果として会社の業績も伸び、組織が強くなる」という発想を、次世代の日本型組織論として提示する本。儲けるか幸せか、という二項対立を越え、幸福を“経営の源泉”として扱う視点を与えてくれます。
【刺さるポイント】
本書の核は、幸福をふわっとした精神論ではなく、組織の設計課題として捉え直すところ。目的・評価・関係性・自律性といった要素が、現場の心理と行動にどう波及し、創造性や協力、離職率、学習速度にどう跳ね返るか――その因果を“経営の言葉”で考える足場になります。結果、働き方改革や人材定着が「施策の寄せ集め」から「思想と仕組み」に変わる。
【活かし方】
読後は、自組織(自分のチーム)で①幸福を損なう摩擦(不明確な目的/過剰管理/不公平など)②幸福を増やす設計(任せ方/対話/称賛/学習機会)を3つずつ書き出し、1つだけ実験すると効果が出やすいです。
