ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
- 著者:Paul Graham(著)/川合 史朗(監訳)
- 出版社:株式会社 オーム社
- 出版日:2005
- ISBN:9784274065972
書評
プログラミングを“創作”として捉えたい人は買い。ポール・グレアムが、ハッカーの思考法・良いデザイン・スタートアップの勝ち筋を短いエッセイで語る。技術解説よりも、作る側の発想と働き方の指針が手に入る。アイデアに詰まった時に背中を押す一冊。
『ハッカーと画家』は、優れたプログラマー=ハッカーを、コードを書く職人ではなく「ものを作る創作者」として捉え直すエッセイ集。著者はスタートアップの実践者でもあり、良いプロダクトはどこから生まれるのか、なぜ小さなチームが大企業に勝てるのか、そして“良いデザイン”とは何かを、体験と観察から語ります。1本ずつが短く、通読しても、気になった章だけ拾い読みしても効く構成で、読み返すたびに別の論点が刺さるタイプ。技術的な手順書ではないぶん、職種を超えて読めるのが魅力です。読んでいると、アイデアの見つけ方、ユーザーの見方、学び方、働き方までが一本の線でつながり、自分の仕事を「創造の営み」として再定義したくなる。専門用語は最低限あるものの、要点は平易で、メモを取りながら読むと実務の行動に落ちやすい。プログラミングや起業に関心がある人はもちろん、企画・デザイン・文章など、何かを作る人の“思考の栄養”になる一冊です。
