行動経済学
- 著者:筒井義郎/山根承子
- 出版社:ナツメ社
- 出版日:2012/01/01
- ISBN:9784816351556
書評
人は合理的に得を選ばない——そのズレを「心理」「直感」「感情」から説明する入門書。自制心、損失回避、先延ばし、利他性などを図とイラストで“数学なし”に整理し、経済学を現実の人間に寄せて理解できる。意思決定や投資・買い物の癖を点検したい人に。
【どんな本?】
行動経済学を、数式よりも図解でつかむための「全体像の地図」。自制心・心理会計、認知のゆがみ、利他性、危険回避、損失回避(プロスペクト理論)、先延ばし(時間割引)など、行動経済学の定番テーマを章ごとに分けて説明します。さらに近年注目される「幸福の経済学」にも触れ、経済を“人の心の動き”込みで捉える導線が用意されています。
【刺さるポイント】
この本が効くのは、「自分の選択がなぜブレるか」を言語化できること。たとえば損失回避や先延ばしは、投資・節約・習慣化の失敗と直結します。理論の名前を覚えるより、「自分がハマりやすい罠」を見つけて、意思決定のルールに落とすと一気に実用書になります。図解中心なので、専門書で挫折した人の“橋渡し”にも向きます。
【こんな人に】
お金の判断(買う・売る・貯める)が感情で揺れやすい人、習慣化が続かない人、経済学を“現実の人間”から理解したい人におすすめ。
