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こども六法

こども六法

  • 著者:山崎聡一郎 絵:伊藤ハムスター
  • 出版社:弘文堂
  • 出版日:2019/08/20
  • ISBN:9784335357923

書評

いじめ・虐待・ネットの誹謗中傷など、子どもの身近な「困った」を法律で守る入門書。刑法や憲法などを“こどもが読める言葉”とイラストでほどき、助けを求めるための知識を渡してくれる。親子で読むと、相談の言葉が増えて会話が変わる。

【どんな本?】
「法律は大人のもの」ではなく、子どもを守る“盾”でもある——その発想で作られた法入門。刑法・少年法・民法・憲法、そしていじめ防止対策推進法などを抜粋し、ルビやイラストで読みやすくしながら、「これって犯罪?」「どこに相談できる?」につなげる構成です。

【刺さるポイント】
怖いのは、被害そのもの以上に「言葉にできず孤立する」こと。本書は法律の条文を振りかざすためではなく、“説明するための言葉”をくれます。いじめ、暴力、脅し、SNSの悪口など、曖昧な苦しさを「何が起きているか」に翻訳できると、助けを求めるハードルが下がる。大人側にとっても、感情論だけで叱る/励ますから一歩進み、具体的な対処を考える土台になります。

【活かし方】
通読より「困ったときに開く辞書運用」がおすすめ。気になったページに付箋を貼り、家・学校・ネットの3場面で“相談先と伝え方”を一行メモすると実用度が跳ね上がります。

【こんな人に】
子ども(小学校高学年〜)はもちろん、保護者・先生・支援職の「共通言語」を作りたい人に。