数の悪魔
- 著者:ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー 絵:ロートラウト・ズザンネ・ベルナー 訳:丘沢静也
- 出版社:晶文社
- 出版日:2000/09/01
- ISBN:9784794964540
書評
数学嫌いの少年の夢に「数の悪魔」が現れ、1夜1章×12夜で素数・無限・フィボナッチ・確率・組合せなどを物語で体感させる。図解とユーモアで“怖い”が“気になる”に変わり、公式暗記から抜け出せる。親子でも、大人の学び直しでも効く入門書。寝る前に読むと楽しい。
【どんな本?】
算数が大嫌いな少年の夢に、赤い角の「数の悪魔」が現れ、12夜にわたって“数の世界”を案内する物語。素数、無限、フィボナッチ数列、確率や組合せなど、教科書だと身構える話題を、会話とカラーの挿絵でスルッと体感させてくれます。数学入門というより「感覚を取り戻す本」。
【刺さるポイント】
この本が上手いのは、最初から正確な定義を押しつけず、「まず面白がる→あとで言葉にする」の順で進むところ。計算の速さや公式暗記より、“なぜそうなる?”の好奇心を起点にしてくれるので、数学が怖くなった経験がある人ほど救われます。大人が読むと、学び直しのコツ(例え話・図・小さな実験)がそのまま他分野にも転用できるのも発見。
【読み方のコツ】
1夜(1章)ずつ寝る前に読み、気になった言葉や図をメモするだけでOK。子どもに説明するつもりで言い換えると理解が定着します。理系が得意な人は、各夜のテーマを「数式で書くなら?」と遊ぶと二度おいしい。
