サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門
- 著者:三戸政和
- 出版社:講談社
- 出版日:2018/04/20
- ISBN:9784062915182
書評
脱サラ起業や飲食店開業は“地獄”になりやすい。ならば300万円を目安に会社を買って社長になれ——個人M&Aの案件探し、値付け、交渉、買収後の立て直しまで、サラリーマンが一歩踏み出すための現実的ロードマップ。向いている業種の選び方や落とし穴も具体的。
【どんな本?】
会社をゼロから作るのではなく、後継者不足で売りに出る中小企業を「個人で買う」ことで、サラリーマンが社長になる道を説く。飲食店開業や起業の失敗リスクを踏まえ、個人M&Aを“明るい資本家講座”として提示。ネットメディア連載を土台にしているので、語り口が平易でテンポも速い。
【刺さるポイント】
「300万円」という具体的な金額感が、妄想を現実に落とす。案件の見つけ方、どこを見て値付けするか、買収後に何から手を付けるかが、経営未経験者の不安に沿って並ぶ。さらに「大廃業時代」を“期間限定のチャンス”と捉え直し、雇われる側の目線のまま資本家側へ踏み出す発想転換が強い。
【活かし方】
読むだけで終わらせず、①自分の経験が活きる業界②20〜50人規模で回る業務③改善余地(販路・IT・採用)の3条件で「買うならどんな会社か」を1枚に書き出す。次に、月次試算表・借入・主要取引先・キーマン人材の4点を“最低限のデューデリ”としてチェック項目化すると、情報収集が急に立体になる。
【こんな人に】
独立はしたいが一人で全部は抱えたくない人、事業承継や中小企業の再生に関心がある人に。逆に「完全放置で儲けたい」タイプには向かず、現場と人を動かす覚悟が前提。
